2016年11月25日

この町の有りよう

今年の3月には完成し公開されているハズのこの町の「公共施設等総合管理計画」(以下、「管理計画」)は、先日公開されたばかりであることを、以前、このブログで書きました。

この管理計画は、わが町の将来人口について、国立社会保障・人口問題研究所(以下、「社人研」)の2040年までの人口推移を基礎として今後10年の公共施設の有るべき姿を描いています。

具体的に社人研では、この町は2015年、人口約1万7千人あったものが2040年までには35%減じ1万1千人と推計。ただし、この管理計画はこの先10年間であることから、町の役場は単純に人口が14%減じるといいます。これをベースに、施設関連では、現有延べ床面積11万2千uであるものを、9万6千uまで削減することを目標としています。

老朽化した施設や耐用年数を経過した施設については、「施設管理者及び担当者の意見・要望を踏まえて施設の更新、統廃合」などを行うとし、更新が必要となる施設としては「当別中学校等の学校施設、役場庁舎となってきます」といい、さらに役場庁舎は改修を行っても「建替え工事を行うのも費用面では大きな差はありません」とし、今後は「新規に建替える方針にて」検討を行うと具体的です。

説明が長くなってしまいましたが、減少一方の町の人口に応じて公共施設を減らすのだという考えであることが見て取れます。しかしながらそこには「施設管理者や担当者の意見・要望」は踏まえるが、町民がどう考えるのかはお構いなし。役場庁舎は積算根拠も明らかにせずに「費用面では大きな差」はないので「新規建替え」のみを検討すると一方的でもあります。

「どこのまちでも、将来のまちづくりを考えるときに、ネックになるのが人口減少問題。この町でもそうだよな、仕方ないよなぁ」と思ってしまうところです。

しかしながら、この町の役場が、昨年10月に策定した「ひと・まち・しごと創生総合戦略」(以下、「総合戦略」)では、2040年までに、この町の人口を〈2万人目標〉として掲げ、人口増を前提に町長の施策を具体的に推進しようとしているのを多くの町民は忘れてはいないでしょう(道内の大方の自治体が将来「人口減」と予測している一方で、「人口増」を掲げた自治体はこの町を含め4,5の市町村にとどまっているとの報道がありました)。

昨年10月に策定した「ひと・まち・しごと創生総合戦略」は役場企画部企画課が、「公共施設等総合管理計画」は企画部財政課が担当しています。おなじ企画部の仕事なのに、一方は人口増を根拠にし、もう片方は人口減を根拠にしているのです。「国や道から助成金を引き出すための「方便」ですか、これらの計画」と言いたくなるではありませんか?

なにがこの町の有りようなのか、町民だれしもがとまどってしまうのではないでしょうか。

パブリックコメントをするでもないこれらの長期計画は役場だけのものであるようですし、肝心の議会は、先のブログでも書きましたが、9月議会では、公表されていない管理計画の中身をなぞるように「役場庁舎と中学校は優先的に更新する必要があると考えるが、どうか」と新人議員が個別の施設に関する質問をするだけで、根本的な議論は棚上げでした。「的を得たり」とこれを聞いた企画部財政課は思ったでしょう、このあとの11月に「後出し」で管理計画を公表しているのですから。

つぎのことも先のブログで紹介したところですが、町長は3月議会の「平成28年度町政執行方針」の中で、役場庁舎もさることながら新規の施設として図書館や歴史関連施設も視野に入れていかねばならない、と述べています。

しかし残念ながら、今回の「公共施設等総合管理計画」では、この先の10年間で新規に取り組む公共施設については全く触れることがなく、そういった意味では、〈町長の意向〉が反映されることはなかったのです。

もっと町民に寄り添った長期的な展望が必要ではないでしょうか。公共図書館ひとつ作れないマチにあらたに住みたいと思う人はどれだけいるだろうか、とつい考えてしまうのです。

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posted by bitt at 00:25| Comment(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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