2016年01月12日

ストーリーテリング

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このチラシによると「ストーリーテリング」とは、「語り手がお話をすっかり自分のものにして本なしで語って聞かせること」らしい。『ストーリーテリング その心と技』(エリン・グリーン著2009,こぐま社)によると、聞かせる相手はこどもだけに限らないようである。

本を見ないで(暗記して)相手にお話を物語るこういった「語り芸」(とでもいうのだろうか)があることを最近になって知った。まず「本」がある、ということが前提になるのだ。それが「台本」だったら「芝居」ということになるのか? それを一人で語るのであれば「一人芝居」か……。いやいや待てよ、本を持たないで語り「聞かせ」をするというのであれば日本の伝統芸能の「落語」みたいなものだろうか。どこに違いがあるのか……。想像が膨らむばかりである。

アイヌ民族に伝承されてきたユカラやカムイユカラは、広い意味でストーリーテリングだろう。その昔、古老は、炉縁を棒でたたき調子を整えながら夜通しユカラを節をつけながら物語った。それを聴いている大人も子どもも「この先はどうなるのか…」と目を輝かせて耳をそばだてたという。

金成マツや知里幸恵などは、自民族の口承伝承であるユカラやカムイユカラを文字に表している。これをテキストにした「語り」を普段の生活の中で聴きたいものである。アイヌ語が分からないわたしには、語り手の後ろに投影される日本語のテロップを見ながら味わうのである。
posted by bitt at 15:37| Comment(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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